栗林定正会頭 年頭所感

この難局に立ち向かう ~地域経済の再生を目指して~

 令和3年の新春を寿ぎ、謹んでお慶びを申し上げます。
 会員の皆様には、日頃より当所の事業活動に多大なるご支援、ご協力を賜り厚くお礼申し上げます。
 また、新型コロナウイルス感染症により深刻な影響を受けている皆様に、心からお見舞い申し上げますとともに、一日も早く日常生活を取り戻し、事業の再開・回復が進みますことをご祈念申し上げます。

ピンチをチャンスに

 昨年の我が国経済は、年明けから新型コロナウイルス感染症が流行し、外出自粛や休業要請に伴う個人消費の落ち込み、観光需要の大幅な減少などから、すべての業種に亘り経済的な大打撃を受け、未曽有の事態に直面した大変厳しい年となりました。
 これまで政府による様々な経済対策が講じられ、感染拡大の防止を図りつつ、経済活動の再開を進め、明るい兆しが徐々に見えてきた矢先ではありましたが、いわゆる第3波という全国的な感染の拡大により、先行きが不透明な状況となっております。
 特に、地域経済を支える中小・小規模事業者は、国や自治体等の支援策を最大限に活用し、苦境に耐えながら事業の継続をしていただいておりますが、厳しい経済情勢がさらに長期化することが予想され、倒産や廃業に追い込まれることを強く懸念しております。今後、感染の波が再来しても経済活動レベルを極力落とさなくて済むよう、感染の拡大防止と社会経済活動が両立できる環境を早期に整備することが極めて重要であると考えます。
 一方、コロナ禍が長期化する中、「新しい生活様式」を取り入れた、多様で柔軟な働き方や新しいビジネスモデルが生まれるなど、ピンチをチャンスに変える動きも高まっております。知恵と工夫を最大限に発揮して、新商品やサービス開発、デジタル化などに果敢に挑戦することで生産性を向上させ、コロナに負けない土台を作るとともに、出来るだけ早いワクチンの実用化を要請し、国難を乗り切らなければならないと思う次第であります。

課題解決へ果敢に取り組む

 当市は、石炭・水産・紙パルプといった基幹産業に支えられ、今日まで発展してまいりました。しかしながら、昨年11月、基幹産業の一角を担う日本製紙釧路工場の紙パルプ事業撤退の発表を受け、すぐさま釧路市をはじめ関係機関と連携し、再考を求めて日本製紙本社を訪問いたしました。12月には地域の思いと声を届けるため、当所が主体となった署名活動を実施し、目標を大きく上回る8万筆に及ぶ賛同を得て、日本製紙本社へその思いを届けてまいりました。
 地域の基幹産業を守るため、関係機関と連携を図り、引き続き再考を求めた活動を積極的に展開してまいる所存であります。
また、現在、釧路コールマインで実施されている技術移転等事業は、各国からの評価も高く、事業の継続が求められております。地元で採掘される石炭を活用した石炭火力発電所も稼働開始となり、エネルギーの地産地消につながるものと期待しております。
 さらに、人口減少社会に対応したコンパクトなまちづくりの推進や鉄道高架化を含めた都心部の活性化など、地域が抱える課題への取組が求められておりますことから、これらの課題を地域の魅力を発信するチャンスと捉え、いかに地域の声を集約し、時流に即した取組へと発展させていくかを考え、行動してまいりたいと存じます。

変化する経済環境へ即応

 商工会議所は、地域の経済や雇用を支える重要な役割を担っている中小・小規模事業者の持続的な発展を目指して、相談窓口を開設しており、関係機関との密接な連携の下で、事業者に寄り添った経営支援、並びに相談体制の充実・強化に努めております。
 コロナ禍により、世の中が大きく変化することが予想され、商工会議所の果たすべき役割は益々重要となっており、柔軟かつスピード感を持って対応し、これまで以上にきめ細かな支援を実施してまいりたいと存じます。
 新型コロナウイルス感染防止対策の徹底と経済活動の活発化を両立し、釧路の活力を取り戻すため、「行動する会議所」「信頼される会議所」「親しまれる会議所」として、釧路市をはじめ関係団体との連携をより深め、会員並びに事業者の皆様の発展に向けて邁進してまいりますので、本年も商工会議所活動に対する一層のご支援、ご協力をお願い申し上げますとともに、皆様のご健勝、ご多幸を心より祈念し、年頭のご挨拶とさせていただきます。

釧路商工会議所
会頭 栗林 定

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2021年1月18日 | カテゴリー : お知らせ | 投稿者 : admin