2023年 栗林定正会頭 年頭所感

2023年 栗林定正会頭 年頭所感
「地域経済の回復目指して~事業者支援を強化~」

 2023年の新春を寿ぎ、謹んでお慶びを申し上げます。
 会員の皆様には、日頃より当所の事業活動に多大なるご支援、ご協力を賜り厚くお礼申し上げます。

魅力ある資源をPR
 昨年を振り返りますと、我が国経済は、新型コロナウイルス感染症による影響が長期化する中、徹底した感染対策やワクチン接種の進行などにより、社会経済活動が少しずつ正常化に向けて動き始めた一年であったかと存じます。
 しかしながら、供給制約や石油・原材料の高騰による収益の悪化に加えて、国際紛争による世界経済への影響など、先行き不安を払拭できない状況が続いております。
 こうした状況ではありますが、本年はコロナとの共存を図りながら、経済活動の正常化に向け、邁進してまいりたいと存じます。
 本年9月にはATWS(アドベンチャートラベルワールドサミット)2023北海道が開催され、終了後にはポストサミットアドベンチャーとして釧路エリアでの視察が予定されております。当地域は豊かな自然や生活環境をはじめ、多くのポテンシャル、強みを有しており、そうした強みを見える化し、発信していくことが必要であると考えます。さらに2024年度には北海道横断自動車道根室線「阿寒IC―釧路西IC」間の開通が予定されているなど、地域が持つ充実した社会基盤や自然環境などを広くアピールしていくことが肝要であると存じます。

課題解決へ果敢に行動
 当市は、石炭・水産・紙パルプといった基幹産業に支えられ、今日まで発展してまいりました。昨年は、水産業の活性化に向け設立された「釧路市養殖事業調査研究協議会」へ参画し、海面養殖の実証実験事業に取り組んだほか、陸上養殖の可能性を調査してまいりました。
 また、青年部では、街に誇りを持つシビックプライドの醸成を目的とした「釧路ヒアガーデン」を開催し、釧路の涼しさや景観などをPRしたほか「くしろウインターパーク」では冬の魅力を多くの市民に楽しんでいただきました。
 一方、将来に向けたコンパクトなまちづくりの推進や鉄道高架化を含めた都心部の活性化など、解決しなければならない課題が山積しております。
 これら難題に立ち向かうためには、地域や企業、関係団体の皆様方と連携・協力の下、今ある資源を最大限に活用し、地域経済の回復に向けた取り組みを着実に進めていかなければならないと認識しており、いかに地域の声を集約し、時流に即した取組へと発展させていくかを考え、行動してまいりたいと存じます。

変化する経済環境へ即応
 商工会議所は、地域の経済や雇用を支える重要な役割を担っている中小・小規模事業者の持続的な発展を目指して、相談窓口を開設しており、関係機関との密接な連携の下で相談体制の充実・強化を図り、事業者に寄り添った経営支援に努めております。
 一方、コロナ禍により加速したデジタル化や多様化する働き方、迫るカーボンニュートラルへの対応など、時代は停滞から変革への転換期にあります。価値観や消費行動など経営環境が大きく変化する中、企業の自己変革力を育て、地域の成長力を強化していくことが求められております。
 まだまだ先の見えない時代ではありますが、これまでの守りから攻めに転じ、こうした変化に対応し乗り越えられるよう企業の体質を整えていくことが肝要であると考えており、よりきめ細かな支援を実施してまいりたいと存じます。
 本年は卯年にあたります。卯(うさぎ)は、その跳躍する姿から「飛躍」、「向上」を象徴するものとして親しまれ、新しいことに挑戦するのに最適な年と言われており、停滞する景気が少しでも上向くことを願うところであります。
 「行動する会議所」「信頼される会議所」「親しまれる会議所」として、釧路市をはじめ関係機関への要請や提言を行い、会員並びに事業者の皆様の繁栄と釧路市の発展に向けて邁進してまいります。
 本年も商工会議所活動に対する一層のご支援、ご協力をお願い申し上げますとともに、皆様のご健勝、ご多幸を心より祈念し、年頭のご挨拶とさせていただきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

釧路商工会議所
会頭 栗林 定正


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2023年1月16日 | カテゴリー : お知らせ | 投稿者 : admin